東北で古物市場に参加するには?メリットやデメリット、注意点を解説
「東北で開催されている古物市場を探しているけど、参加方法がわからない」「そもそも古物市場に参加するメリットって何?」と思っているリサイクルショップオーナーの方や、リサイクル商品を扱う事業者の方は多いのではないでしょうか。
古物市場を利用することで安く物品を仕入れられるため、古物を扱う事業者にとって大きなメリットがあるといえます。
本記事では、古物市場の概要や参加方法、メリット・デメリットなどを解説します。また、参加の際の注意点についても紹介しますので、古物市場について気になっている方はぜひ参考にしてください。
目次
古物市場とは?
古物市場とは、古物を扱う事業者同士が集まって、商品を売買する市場のことです。古物市場にはさまざまな業種の人たちが集まっており、参加者はリサイクルショップやリユース業者、質屋、卸業者、個人事業主、バイヤーなどが挙げられます。
主な特徴は、一般的な市場に出回っている相場よりも、かなり安い金額と取引できることです。売り手は回収品や買取品を持ち込み、買い手は卸用や輸出用として買い取ることで成り立っています。
また、運営者は売り手(出品者)が持ち込んだ古物を集荷し、検品します。検品後に競りに向けて準備を整え、競りの当日になったら買い手と売り手の間に立って価格交渉のサポートをします。
買い手の支払い金額の集計やお金の回収、売り手への代金の支払いなども運営者側が行います。
そのほか、古物市場で小物を扱っている場合は、商品の梱包や発送業務なども対応している場合があります。
東北の古物市場に参加する方法
古物市場は、原則として一般の人間が参加することはできません。
参加するためには条件を満たさなければならないため、ここからは参加方法について解説していきます。
古物商許可証が必要
大前提として、古物市場に参加するためには古物商許可証が必要です。
古物商許可証とは、個人や法人が古物営業法で定められた物品を売買する際に必要な証明書であり、中古品を取り扱う際に必要となります。
古物営業法に定められており、もし許可が必要な物品を扱ったのにも関わらず古物許可証を取得していない場合は、「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」が発生する可能性があるため注意しましょう。
また、次のケースに該当する物を売る場合は、古物商許可証は必要ありません。
- 個人目的で購入したもの
- 化粧品やお酒などの消耗品
- 電子チケットなどの実在しないもの
- 海外で購入したもの
- 無料でもらったもの
基本的には、古物を買い取って売る場合や、買い取ってレンタルする場合、他の物品と交換する場合などに古物商許可証が必要です。
古物商許可証を取得するためには、まず申請に必要な条件を確認したうえで、警察署に申し込みをします。取り扱う古物の種類を決め、必要な書類を作成したら警察署に申請しましょう。
参加できない場合とは?
上述からも分かるように、古物商許可証を取得していない場合は、基本的に古物市場に参加することはできません。
もし古物市場に参加したい場合は、事前に古物商許可証を取得しておきましょう。
また、古物市場には会場の参加マナーがあるため、守れないと参加できない場合があります。代表的なルールを紹介しますので、注意して確認していきましょう。
- 会場内の写真・動画撮影は禁止
- 決められた席に座る
- 遅れて声を出すのは禁止
- 古物市場を通さない個人間の取引は禁止
- 他市場への勧誘行為の禁止
まず、情報漏洩を防ぐために写真や動画の撮影は禁止である場合が多いでしょう。
また、着席する座席が決められている場合もあるため、座る前に確認しておくと安心です。競りが始まったら、希望落札金額を聞いた後に遅れて発言するのは禁止となります。
そのほか、運営を通さずに個人間で取引を行ったり、他の市場へ勧誘する行為をしたりすることは禁止されているため、注意しましょう。
古物市場のメリット・デメリット
古物市場は古物商の売上に関わる重要な存在ですが、メリットだけでなく、デメリットも存在することを忘れてはなりません。
ここでは、古物市場のメリットとデメリットについて、それぞれ解説していきます。
メリット
古物市場へ参加するメリットとして、主に次のような要素が挙げられます。
- 安く大量に仕入れられる
- 安定して仕入れが行える
1つ目に、一般的な市場よりも安く大量に物品を仕入れられることが特徴です。
古物市場は古物商が在庫処分をすることを目的として集まるため、リサイクル業者や物販業者は安く仕入れられるでしょう。
また、リサイクルショップなどで個人から買取する場合は商品点数が少ないことがほとんどですが、古物市場の場合は相手も業者であることが多く、大量仕入れも可能です。
2つ目に、安定した仕入れが行えることが挙げられます。
古物商のビジネスモデルを確立させるためには、安定的に良質な物品を仕入れなければ売上は立ちません。
しかし、リサイクルショップや物販ビジネスをしていて、毎日古物を仕入れられるというケースは少ないのではないでしょうか。
その点において、古物市場は定期的に開催されるため、仕入れのスケジュールも目処が立ちやすいでしょう。
デメリット
一方、古物市場に参加するデメリットとしては次のような項目が挙げられます。
- 参加するのにお金がかかる
- 参加条件を満たさなければならない
1つ目のデメリットは、参加にお金がかかることです。古物市場への参加は無料ではなく、登録加盟金と開催日毎に支払う参加費用が発生する場合が多くあります。
参加費用は市場によって異なるため、事前に費用を確認しておくと安心です。
2つ目に、参加条件を満たしていないと参加できないことが挙げられます。
古物市場は誰でも参加できるわけではなく、上述のように古物商許可証を取得している必要があります。また、そのほかにも古物業界での業歴や、参加資格のある人からの紹介が必要になる場合もあります。
参加条件は各市場ごとに異なるため、参加費用と併せて事前に確認しておきましょう。
古物市場に参加する際の注意点
古物市場に参加する際には、次のポイントに注意しましょう。
- 古物市場のルール・マナーを守る
- 商品の相場を知る
まずは、古物市場におけるルールやマナーを守ることが欠かせません。先ほど紹介したように、撮影や進行の妨害となる行為、勧誘行為などは禁止となっているため、参加者が気持ちよく利用できるように心がけましょう。
また、適切な価格で仕入れるために、出品されている商品の相場を知ることが大切です。相場観を知らないまま落札すると、本来得られるはずの利益が半減してしまう場合もあるでしょう。
まとめ
本記事では、古物市場の参加方法やルール、参加のメリット・デメリットなどについて解説しました。
古物市場に参加することで安く大量に物品を仕入れられますが、古物商許可証が必要だったり、参加費用が発生したりするため、事前に必要なポイントを確認するようにしましょう。
また、東北で古物市場を探している場合は、仙台市で2022年12月に開設された「モンスターオークション」を利用してみてはいかがでしょうか。
古物市場はどうしても業歴の長い人たちが集まるため、敷居が高いと感じてしまう人も少なくありません。モンスターオークションでは、初心者でも参加しやすい雰囲気作りを徹底しており、あらゆるジャンルの古物を取り扱っています。
古物商許可証を持っていれば参加できるため、ぜひ参加を検討してみてください!